踊子石【おどりこいし】
北海道 空知川の石
縦流れの文様の奇麗な石で、風流人の母は女の人が手を上げて踊っていると言いました。
北海道からの長旅で石が擦れたのか小さな破片や 粉粒が落ちていました。
葉書位の跡がこげ茶色に 汚れて居りましたが 幸い川擦れの状態でした。
弓削 緋紗子先生
さいたま市にお住まいの詩人で有名な、弓削 緋紗子(ゆげ ひさこ)先生に偶然お寄り頂きました。
先生は踊子石を見て「この石は上を向いて居るから 希望が有ります、良い姿ですよ!」と嬉しい、お言葉を頂きました。
私の商売も厳しい時代の 荒波が幾度もあり、そんな時はいつも、踊子石に励まされます。
(踊子石よ、手は疲れない? 偉いな~ 俺、頑張るよ~)
弓削 緋紗子先生、良い お言葉を有難う御座いました。
昭和61年テレビに放映され、更に5年後TBSの「そこが知りたい」に放映されました。
踊子石の秘密
大きなクレーンで展示場の奥、自宅の庭に据えるべく 行いましたが、難しい物でした。
この石を垂直に立てると上部が多分に見え、踊る女性の文様は下に成り、上手く中央に表現出来ません。
踊子石は尋常では、無い!
予想外の斜め据え
そして据付法は 正に斜め据えその物でした。普通この様な据え方をしたなら、親父に怒鳴られます。
「何十年、石屋をしてるんだ! 石が後に、曲がってるじゃー、ねえか!」
踊子石と云う事で、これ以上石を曲げぬ様、後ろ側下部に大きな支い石を支い、
支い石※が見えない様盛土をして
良く突き固めました。
※支い石(かい石)据付けた石の曲がりや沈下を防ぎ 地盤強度を高める為に使用する(平らな面を持つ丈夫な石)
正に別もの
不思議なんですね~ 斜め据えも 前から見て全然そんな感じがなく きちーんと 見事に立って居るんですね~
又この石を庭石として見るよりも、この石の「文様を見よう、絵を見よう」と云うのだから正に不思議な石です。
斜め据え、今は自慢の一つに成りました。
以上、踊子石の秘密は 据付法にありました。
週刊現代・こんなモノ
そんな物、あんな物 一見戸惑いを感じますが そんな事よりも この本が何十万部と云う数で全国の書店に並んだ事が
凄い歴史に成りました。
踊子の石
当初三百万位で売れたら最高の商売だと思いました。
何年か後新聞に載り、その後もテレビTBSで放映され、いきなり踊子石は七億円に成りました。
あの石は買えば良かった、と云う方が大分おりました。
その後もテレビに何度も放映され、平成13年10月にはNHKにて一都六県に映りました。
現在も、群馬県藤岡市譲原(ゆずりはら)1068 国道462号沿いにございます。
ご見学・記念撮影・無料です。 どうぞお越し下さい。